夏こそは秋こそは 初級ロシア語で格が変化していくさまよ
指先をあなたの頬に擦りつけて黒鉛の跡、みたいな感じの……
Wi-Fiのようなしくみで触れあって触れあえなさもたしかめるだけ
重力にしたがうようなことだった ゆるやかに打つシャトルの軌道
満ちるのはすべて誰かの名残だと思うけれども安らかに夜
あなたってミラクルだからラブなんだ 三連単で勝っちゃう愛が
森を抜けたところにあるスーパーで見た安売りのかぼちゃの安さ
エスカレーション 通過しては シーツが舞うようなインスタレーションを
たすけてよ小瓶の蓋があかなくてワンルームはもう季節の涯
生まれたというだけの母校の広告 電車が揺れたから目を伏せる